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会長あいさつ

山口県小学校長会長就任にあたって

本年度、会長を務めさせていただくことになりました、徳山小学校の磯村です。身に余る重責ではありますが、会員の皆様の力を結集し、子どもたちが目を輝かせて生き生きと学ぶ姿を求めて、微力ながら全力で頑張りたいと思います。
 
令和5年5月から、3年あまりにわたったコロナ禍による数々の制約が少しずつ緩和され、学校運営も新たなステージに入りました。各学校では、求める子ども像、学校像に向けて様々な取組が勢いづいているところではないでしょうか。
しかし、コロナ禍の影響はしばらくの間、残るのではないかと思われます。休校はもとより、学校教育活動の中止・変更といったことにより、子どもたちにその影響が出てくるのはむしろこれからかもしれません。「主体的、対話的で深い学び」を目指す中、マスク生活によってコミュニケーション活動が制限されてきたことも気になります。コロナ禍の間に一気に進んだGIGAスクール構想による一人1台のタブレット端末の活用についても、その真価が問われるのは、まさにコロナ後だと思います。

このほかにも、学校を巡る課題は山積しています。「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善、少子化に伴う学校の統廃合や小規模化への対応、働き方改革の継続的な取組、急速に増えた若手教職員に対する人材育成、全国で報告されつつある教員不足への対応、不登校児童生徒の急激な増加等々、多様な課題が次々に思い浮かぶような状況です。個々の校長が各々の学校において、どんなに優れたリーダーシップを発揮したとしても解決できないような、複雑で困難な課題も多くあります。だからこそ、各学校の課題について校長同士が率直に話し合い、これらの課題に向かう知見や意欲を高めることが大切だと考えます。また、関係団体・行政機関との相互理解・連携も不可欠となってくるでしょう。

各学校の創意工夫による特色ある学校づくりについて情報共有しながら、ある時は校長会が心のより所となって互いを支え合い、リーダーシップの在り方を磨き合う組織となることで、山口県の子どもたちの健全な成長に貢献したいと考えています。

今年度も、皆様の力を結集して「未来を拓くたくましい『やまぐちっ子』の育成」に向け、全力で取り組んでまいりましょう。どうぞよろしくお願いします。


令和5年5月
山口県小学校長会   
会長  磯村 勇