会長あいさつ
山口県小学校長会長就任にあたって
総会において会員の皆様のご承認をいただき、令和7年度山口県小学校長会会長を拝命いたしました岩国市立麻里布小学校の大野元良と申します。これまでの4年間、副幹事長、副会長を務めさせていただく中で、校長自身の学び、校長同志のつながりをもって、自校のよりよい運営の糧となる校長会でありたいとの思いを強くしてまいりました。学校数が減少傾向にある中、持続可能な校長会運営に向けた事業の検証と、さらなる改善に向けた見通しを携えながら、本会の取組がより一層充実したものとなるよう、微力ではありますが努力してまいります。ご協力をよろしくお願い申し上げます。
さて、変化の激しい社会情勢の中、子どもたちの可能性を最大限に引き出す支援を大切にしながら、「自ら新たな価値を創り出す力、自ら未来を拓く力」「未来の創り手となるために必要な資質・能力」を育む教育を、我々は推進する最中にあります。
こうした力を育むための、現行学習指導要領の理念(社会に開かれた教育課程)に則った取組について検証・総括する段階を迎え、「主体的・対話的で深い学び」や「個別最適な学び」などに即した、より質の高い実践を各学校で探究しているところです。
また、人口減少や人口流出といった本県の喫緊の課題に対して、山口県教育委員会からは「やまぐちPRIDEの醸成」と題した課題解決への道筋が示されました。これまで各学校で取り組んできた、地域連携教育やキャリア教育を基盤に、さらに「ふるさと山口の未来を創る担い手育成」という視点を盛り込みながら、カリキュラムを検証・改善することが提案されています。
これらをはじめとして、学校への期待、課せられた課題は多岐に渡りますが、いかなる場面においても、校長が明確なビジョンをもち、リーダーシップを発揮すべき存在であることは言うまでもありません。
各学校及び各支部、専門部の取組や、10月に柳井市で開催する秋季教育研究大会等をとおして交流の活性化を図り、凝集性を高めながら、リーダーとして課題解決の方策や成果をしっかりと共有することが、本会の充実そのものだと考えています。
また、校長職は、「子どもを中心にみんなを幸せにする仕事である」というやりがいをしっかりと共有しながら、「ともにある、ともに歩む」組織でありたいと願っています。
同時に、中国地区小学校長会及び全国連合小学校長会との連携においては、国レベルや他地域の情報をしっかりと吸収して本県に還元するとともに、我々の取組を発信することにも努めてまいる所存です。
結びに、本年度の校長会運営にあたり、山口県教育委員会、市町教育委員会をはじめ、関係機関・関係団体等の皆様方の本校長会へのご理解と、改めて会員の皆様にはご協力を心からお願い申し上げ、あいさつとさせていただきます。
令和7年5月
山口県小学校長会
会長 大野 元良